”励ましのつもりが知らぬうちに・・”
私たちが用いる言葉には
人を励まし
力を与え合うものが
たくさんあります。
相手の現状を思いやり
その気持ちを軽くする
あるいは
下を向いているその背に
そっとやさしく手を添える
そんなつもりで言葉を
発することがあります。
ところが、その言葉が
悩みを抱える相手の心に
さらに重石のように
のしかかって
苦しめてしまうことに・・。
そんなことを
ある相談者からの訴えに
改めて気づかされました。
※引用はご本人の承諾を得ております。
「気にしすぎ」
この言葉は何気ない
日常生活の中で
特に親しい相手に対しては
意外と使いやすい
言葉なのかもしれません。
何十年もの長い間
苦しんで苦しんで
一人その胸に納めているのが
耐えきれなくなり
親しくなり心を許した相手に
思い切って心の澱の一端を
話をしてみた。
「ドラマのような話だねぇ」と
いう言葉と一緒に返ってきた
言葉の締めくくりが
「気にしすぎ~」。
この一言はその方の心の傷に
さらに塩を塗るような
苦しみを生んだとのこと。
その言葉が出るまでの
話の流れや展開具合といった
場の状況はもちろん
お相手の真意はわかりません。
でも、関係性を推察すれば
励まそうとして
発した言葉であることは
わかります。
それ以来、苦しい思いを
誰かに少しでも話そうとすると
また「気にしすぎ」と
言われてしまうのではないかと
反応や言葉が怖くなり
誰にも何も相談ができなくなった。
そうおっしゃいます。
相手のためを思い
よかれと思った発言が
意図せず相手をさらに
苦しめる。
これは誰の責任というより
そう感じる方がいらっしゃると
知っておくだけで
言葉を発する前に少し
考える時間が
できるのかもしれません。
すべての人の心を慮ることは
なかなか
大変なことかもしれません。
けれども、人によっては
どのような話の流れで
発されるにせよ
何気ないその言葉が
さらなる悩みの追い打ちのように
感じられる。
”まずは知ることが
大切なのかもしれない”
そんなことを私自身も
改めて気づかされました。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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