ばらとロウソク

 

いつまでもあると思っていたもの。

 

例えば、同じ顔触れが集まる場所や

同じことが繰り返される日常。

 

家族はその典型かもしれません。

 

ふとした瞬間に

ずっと同じではないことに

気付かされることがあります。

 

先日、夜のウォーキングに

久しぶりに一緒に出かけた

父の歩く速度に

驚いたことがありました。

 

つい1~2年前までは

私と同じスピードで

歩いていたはず。

 

ところがふざけているのかと

疑ってしまうくらい

極端にペースが遅く

「これで精いっぱい」と

怒りだす始末。

 

年齢を考えれば当たり前のこと。

 

それでも、日々の暮らしで

共に顔を合わせ

過ごす時間の中では

父は私が子供の頃からの

父のままで

見た目が変わっただけという

ある種の錯覚に陥ります。

 

”いつまでもあると思うな親と○○”

 

ふとした瞬間に

共に過ごす人々との時間

特に大切な存在と

分かち合う時空間に対して

 

”泣いても笑っても
今この瞬間限りの一コマ”

 

という現実を

突きつけられ焦る自分が

いることに気づかされます。

 

大切なものほど

日常の中の当たり前に

溶け込むようにあるものだと

改めて実感する瞬間でした。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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