小学校低学年くらいでしょうか。
ヘルメットをかぶり
自転車を走らせる男の子と
その前を走る
さらに小さな自転車と
ヘルメットをかぶった小さな頭。
二人は狭い道を一列になって
ゆっくり安全に
運転している様子です。
歩道まで来ると
お兄ちゃんと思われる男の子が
恐らく妹さんなのでしょう。
小さな女の子に
右左の確認はもちろん
手を挙げて渡るよう
伝えています。
昨日、見かけた光景です。
ふと、子供の頃に出くわした
こんな光景を思い出しました。
通学路の途中で
小学校低学年の女の子が
ずっと年の離れた
お姉さんたちに何か
言われている様子でした。
遠くから近づいていくので
とっかかりはわかりません。
でも、女の子は泣いて何かを
言っています。
近づいていくと
どうやらそこにはいない
まだ幼い妹さんのことを
とやかく上級生に言われている。
そんな様子でした。
何があったのかわからないので
口は出せませんが
そこで的になっている
女の子が口にしている言葉が
胸を打ちました。
「私は何を言われてもいいけれど
〇〇のことは悪く言わないで!」
泣きながら一生懸命に
そこにはいない妹さんのことを
守っていたのです。
ひどく泣いているので
事情はわからないものの
「さあ、行こう!」と
友達のふりをして
女の子の手を引き
一緒にその場を去りました。
泣きながらお礼を言う段でも
その子はひたすら同じように
「私は何を言われてもいいけど
妹の○○のことを
悪く言われるのは嫌だ」を
繰り返していました。
横断歩道を渡り
遠くへ走り去っていく
二つの小さなヘルメット。
ふと、何十年も昔に
袖が触れ合ったあの女の子は
いったい今はどんな大人に
育っているのかしら・・。
そんなことを考えながら
後ろから妹の運転を見守り
注意を促しながら
自転車を走らせる男の子の背を
しばらく眺めていました。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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言葉かけが優しく伝わります。
中嶋様
いつもお読みくださり、また本日は温かなコメントをいただきましてありがとうございます。
世の中に、優しさが広がると素敵ですね。????