半年間を走り抜けてきて
ふと気づくと
優先順位がはっきりした
時間だったな
と改めて感じます。
長野に来てからの時間
今から数年前に
それまで27年間触っていない状態から
再開したピアノは特に
今現在は「場外」に出るほど
優先順位が下がっています。
お蔵入りしかけていて
もうずいぶん長いこと
弾かない日が
増えてしまいました。
各種コンクールへの参加は
今年はさすがに
見送ろうと思っていますが
年末に毎年お声をかけていただき
弾かせていただいてる
大きな舞台があります。
もう半年をきってしまったので
手元にある簡単に弾ける曲で
やり過ごそうと思ったのですが
ふと思い出した文章があります。
大岡信さんという詩人を
ご存知の方も多いと思います。
子供の頃の教科書で
知ってか知らずか
彼の文章に触れていらっしゃること。
多々あるかもしれませんね。
私は10代頭の頃から
大岡さんの文章のファンです。
その中で彼の子供時代
ピアノの発表会に臨むにあたって
今の自分ができる曲を選ぶか
それとも背伸びをして
今の自分には少し難しい曲を選ぶか。
悩んだ大岡さんの少年時代の記が
あります。
結論は、今できることよりも
ちょっと上の「できるかな?」
に挑戦したときの
ご自身の力(心を含む)の
伸び方について触れています。
「面倒くさいから、適当に」
と簡単にやり過ごしたくなるときには
なぜか思い出すエピソードです。
特に今の私は
他に優先することがあり過ぎて
真剣にピアノ演奏どころでない
という思いを抱えているのが
実情です。
ピアノ弾く時間をつくるなら
コーヒー飲んだり
森林の中へ飛び出し
深呼吸をしながら
心身リラックスして過ごしたい。
これが正直なところ・・・。
でも、ちょっと考えてみました。
昨年末に同じ舞台で
演奏させていただいた
ブラームスの最晩年の大作。
音楽的に目指したい域からは
程遠いところで
止まってしまっています。
何においても
負荷をかけ過ぎるのは
よくないと思いますが
何かに挑戦するときは
今できるレベルで考えるより
その数歩先の自分を
イメージしたほうが
想像以上に技量や力量を含め
成長するのは
仕事や学業に限らず
スポーツ、芸術・・など
どの分野でも
同じことかもしれませんね。
朝から一つ予定がなくなり
いつもより緩やかな日曜日を
過ごしているせいか
大岡さんの件の文章ではないですが
少しだけ上のチャレンジを
してみたくなってきました。
一旦やり始めると
とことん集中して
その世界に入りこむ自分を
知っているので
その時々の優先事項に従って
あえてセーブを
かけることもありますが
少しだけロックを
外してみようかなと
思い始めています。
やってみようかなと思った時が
一番ものごとの力が伸びるとき。
私はそう思っているので
今が「伸びどき」なのかも・・。
せっかく入った「やる気スイッチ」。
ゆっくり焦らず
楽しむことを忘れずに
大切に扱っていきたいなと
思っています。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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