会社勤めをしていた頃
定期的に泣く時間を決めて泣いている
という同僚がいました。
普段は泣くことをがまんしたり
忘れてしまっているので
そうと決めたその日だけは
眠る直前にティッシュを枕元に用意して
静かに横たわって
ムーディーな音楽を聴きながら
自分の内側を見つめて泣くのだそうです。
悔しかったこと、悲しかったこと。
恥ずかしかったこと、うれしかったこと。
心のひだを震わせたさまざまなできごとを
思い出してはただ成すがままに泣くのですね。
「なるほどなぁ」と思いました。
私はどちらかというと
喜怒哀楽も子供のようにハッキリしているので
泣きたいときはもちろん立場をわきまえ
がまんすることもありますが
それでもその後どこかでちゃんと
泣ける場をつくり泣きたかった私を
思いきり出すようにしています。
悲しみは人それぞれ
抱える人生の課題が異なるので
心のひだの痛みや感動を感じる部分も
また、感じ方も、その度合いも
やはりそれぞれ異なります。
それでも、たまに
内に溜まった心の澱を
自らの涙で外へ洗い流すことを
やってみることも大事なのでしょうね。
泣くことをがまんしなくてよい場所を
たとえ一つでも持っていると
なんだか救われたような気がします。
泣くだけ泣いたら、また涙をふいて
新しい気持ちで立ち上がればよい。
いつも笑顔で、周りをおもしろおかしく
笑わせていた彼女が
どんな気持ちで泣いていたのかと思うと
昔も、今も、ただ想像ばかりですが
泣く時間をつくることが
きっと彼女ならではの心のバランスを保つ
「祓い清めの儀式」のようなものだったのでしょう。
私たち、毎日を一生懸命生きているんですもの
そりゃ、たまには泣きたくなるわいな・・。
時々、涙を流して浄化することも
大切な心のメンテナンスなのだと私は思います。
皆さんは最近、ちゃんと泣いていますか?
投稿者プロフィール
-
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
最新の記事
- こころ2024年11月22日心も色とりどり
- きょうのつぶやき2024年11月21日おひさまの温もりと当たり前の日常
- 季節のたより2024年11月20日冬の訪れを感じる
- 大切なこと2024年11月19日一年の感謝を覚える時季と詩人と
“最近、泣いてますか?” に対して1件のコメントがあります。