庭や門先に我が家に古くからある南天の木。
あちらこちらで赤い果実をつける様子はまさに冬の風物詩です。
年末年始、ふとした拍子に今までは気づかなかった場所にひっそりとある青白い実をつけた南天を見つけました。
てっきり、2020年のスタートに出遅れた株なのだと思い込み近くを通るたびに目に止めるようになります。
いつまでたってもその実は白いままの南天。
物知らぬ私はある日、それが「白南天」だと知り ”なぁんだ” となるわけですが、ふと思い出したことがありました。
「自分以外のすべての人がすばらしく見えて私には何のとりえも長所もない」と
下を向いたままつぶやいた方がもうずいぶん昔にいらっしゃいました。
私から見てすぐに感じられるその方の素敵な部分を挙げても
「それは皆さんも持っていますよね。皆さんもできますよね」と
私の顔を覗き込むようにしてすがるように確認をしてくるのでした。
人はみな、それぞれ違います。
誰一人、同じ環境や経験で生きておらず
持って生まれたもの、備わってきたもの、何一つ同じものなどありません。
その方も、とても澄んで美しい心の器を持っていらっしゃいましたが
どこで身についたのかある思い込みからご自身の存在価値を
ご自分で認めてあげることができなくなってしまってらしたのです。
本来美しいはずの心の器は曇ってしまい
偏った見方しかできなくなってしまっていました。
”みんな違っていい”
以前、<こどもの笑顔>というタイトルでこちらのブログにも書きましたが子供に限らず大人にも、この世のすべての人にあてはまることだと思います。
先述の方のように「あの人(皆さん)は素晴らしい」といえるあなたも十分素晴らしい。
宝石箱のようにたくさんの素晴らしい資質や素晴らしさを備え持った ”かけがえのない私” を、もっともっと大切にしてあげて欲しいです。
他の誰に言われるよりも、あなた本人に言われる
「素敵だよ」「すごいね」「ありがとう」「愛してます」に
あなたの心はいったいどれだけ感動し打ち震え、また救われることでしょう。
色もかたちも人それぞれです。
”みんな違って、どれも素晴らしい”
ちなみに、庭師さんによると
「白南天」の葉は、紅葉して葉の色が変わる「赤南天」と違って一年を通してずっと緑色のままなのだそうです。
紅葉する葉も素敵ですが、この真冬でも青々とした「白南天」の木の葉は、その果実の白さと相まって清々しいほどに引き立ちます。
みんな違って、みんな素晴らしい・・ですね。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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