残暑がぶり返す9月中旬です。
日中は夏日であっても
朝晩はもう薄い衣類だけでは
寒くなってきました。
身体の表面は
夏の火照りを引きずっているとあって
ついつい熱を冷ます食材や飲み物を
手にしてしまいがちな季節ですが
体内では冬に向けたバランス取りが
着々と行われている時期でもあります。
少し余談になりますが
安曇野市内ではこの時季
北アルプスの山裾のエリアに近づくと
少し高台になっていることもあり
一面に広がる黄金色の稲穂や
今の時季を彩る満開を少し過ぎた
”そばの花(畑)” を
見渡すことができます。
稲やそばの花が実る脇には
もう赤い実をつけたりんご畑や
我が家ではうまく育たなかった
キーウィ畑などがあって
「収穫の秋の風景」そのものです。
私たちが身体の感覚を通し
既に感じ取っているように
この季節の特徴は乾燥。
身体の表皮だけでなく体内でも
水分の蒸発が目立つ時季です。
わかりやすいのは
同じケアを施していても
肌はもちろん
髪の毛や爪の乾燥症状に
気づかれることと思います。
口や鼻、目の粘膜だけでなく
肺や気管支などでも
乾燥が生じているんですね。
外面からの乾燥を避けることも
もちろん大切ですが
内面の乾燥を防ぐには
口から摂取するものも大切です。
肺を潤すような食材を選び
中医学でいうところの
体内の津液を増やすことを
心がけたいものです。
私自身、辛いものは大好きですが
激辛の食事、多量のお酒、
焼いたり煎ったりする料理を
食す際には「甘味」を足すよう
工夫を凝らしています。
甘酸っぱい食材は
体内の津液をつくる効能があるため
身体にとっては大歓迎!
この時季ならではの葡萄はもちろん
杏、ミカン、レモン、キーウィなんて
まさによいかもしれません。
同じ果物でも
柿や梨、柚子などは身体の熱を
ちょこっと冷ますにはもってこいです。
夏ほどぐんぐん冷ます必要はないので
うまく取り入れたいものです。
梨は肺を潤す効果もあるので
この時季ならではの果実ですね。
辛みのある食材は激辛でなければ
逆に夏から持ち越した
体内の湿気を飛ばしてくれるので
こちらもうまく取り入れたいところ。
秋の身体のバランス取りのコツは
肺や皮膚を乾燥させない。
・肺を潤す
・身体を温め過ぎず冷やし過ぎない食材を選ぶ
・乾燥させる食材を控えめに摂る
(激辛料理、コーヒー、多量のお酒、焼く煎るを施した料理)
などを少し心がけられると
よいかもしれません。
私は日常的にコーヒーを
水のように飲む癖があるので
まずは気をつけたいところ。。。
酸味のあるものと甘いものは
体内の潤いにはもってこいとあって
この時季は大切な五味となります。
身体の外、内側の両方から潤して
乾燥に負けず健康に
来たる冬を迎えたいものです。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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