お盆はとうに過ぎてしまいましたが
長野県の風習から今日も一つ。
お盆、特に送り盆になると
天ぷらを食べる習慣があります。
”人が集まるのでしょうから
夏野菜をふんだんに使って
食べることもあるでしょ”
と思われた皆さん。
中に丸い物体が混じるのですが
実はこれ、おまんじゅうなんです。
各スーパーでも
「天ぷらまんじゅう」と銘打って
ちゃんと売っているんですよ。
”あんこの入ったおまんじゅうを
揚げるのだから揚げ饅頭でしょ?
よくあるものじゃない”
と思われた皆さん。
いやいや、揚げ饅頭とはまた違うのです。
天ぷら粉を作って衣をつけ
他の野菜や魚介類と同じように
揚げるのです。
父は大好物、私もだいぶ慣れてきました。
好みもあるかもしれませんね。
各節あって、真相はわかりませんが
お送りしたご先祖様が
お帰りになる途中
お腹が空かないように
何か特別なものを差し上げるという
思いが込められてはいるそうですが
なぜ、天ぷらにしなくてはいけないのか。
そこにはまだたどり着けていません。
お皿に並べる前の雑然とした写真では
わかりにくかったかもしれませんね。
小ぶりなおまんじゅうを
衣をつけて揚げていただくと
ふわっと柔らかさが増し
ジューシーな食感になるような気がします。
長野県だけかと思いきや
東北や岐阜あたりでも
こうした文化があるようですね。
お盆が過ぎると次はもう
秋のお彼岸になりますが
天ぷらまんじゅうで
腹ごしらえして
あちらの世界にお戻りになった
ご先祖様たちが
今日も見守っていらしてくださる。
そんな気がするほどの
久しぶりに真っ青な空が広がる
心地よい朝を迎えた安曇野です。
皆さんも、今日もステキな一日を!
あ、ぜひ天ぷらまんじゅう
お試しいただきたいです。。。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ