雲と空

 

私たちが感情と呼ぶものには
「基本情動」と
「社会的感情」の
二種類があります。

 

「基本情動」は脳の大脳旧皮質という
部分の働きによって生じる
遺伝的に備えられた
人間の本性といえるかもしれません。

 

不安(恐怖)は6つある基本情動の
一つであり

私たちの行動を抑制するために
とても大切な要素でもあります。

 

不安を覚えることを
よくないことだと考える方が
たまにいらっしゃいますが

不安があることは
人間の機能の基本であり
それゆえに安全に暮らせているとも
いえるかもしれません。

 

私はどちらかというと
逆境に強いタイプなので
「なんとかなる」と
乗り切ってきた方でしょうか。

 

それでも、どうにもならず
「なんとかならない~~!!!」と
絶叫したことも人生では
数えきれないほどあると思います。

 

それでも、自らに
「どんま~い!」と言い聞かせ
ここまで乗り越えてきています。

 

不安には生命の安心そのものを
脅かすものと

評価など社会的な安心を
脅かすものと

大まかには二つの種類があります。

 

これらはどちらも大切なもので
楽観的であるだけではなく
前向きな対策が必要となる場面も
日常では多々あります。

 

不安を覚えることは
生きるうえで大切な要素の一つ。

 

けれども、不安を感じると
過剰に反応してしまうケースも
あるようです。

 

対策をたて安心しようとする行為が
過剰になると

それがかえって不安を招き
もっともっと・・のループに
陥りがちになるのですね。

 

不安の対象は自分以外の
外部にありますが

それを育てているのは
ご自身の認知や行動だったりします。

 

対策をたてることで
”対策のおかけでうまくいく”
という思い込みが生まれ

どこまでやれば大丈夫かが
わからなくなり
際限がなくなって
次第に追い詰められる。

つまり、どこまでやっても
大丈夫という安心感や手ごたえを
感じにくくさせていく
ということになるのかもしれません。

 

やりすぎが過剰な不安に
つながっているともいえるでしょう。

 

不安は無理になくそうとしない。

 

そして、備えすぎないこと
先のことを予測しすぎないことも
とても大切です。

 

不安な気持ちから起こる予測は
大抵が嫌なことが起こることを
前提にしてしまいがち。

 

その場で生じるかもしれない不安に加え
その後がどうなるかまで
よくない予測を立てているのでは
心が安まることはないでしょう。

 

対策がエンドレスだと感じたなら・・。

 

自分が「しなくてはならない」と
思い込んでいる対策が
本当になくてはならないものか

どのくらいの効果が
実際にはあるのかを
ご自身で体験してみることも
時には大切かもしれません。

 

そこで「あれ、なくても意外に
できるかも?!」を体感すると

ご自身の行動のなかで
必要な対策とそうでないものを
改めて選り分けることが
できることと思います。

 

まずはご自身の不安を
大きくしているパターンに
気づくところから。

 

先に述べた通り
不安はあって当然の大切な要素。

無理になくそうとせず
うまく付き合っていく方法を学んで
体得していくこともできることを
知っていただけるとよいかと思います。

 

安曇野ルームでもそうした方々の
気づきや体感のお手伝いを
させていただいております。

 

 【カウンセリング】

 

野沢のサボテン

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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