先日、会社勤め時代に
仲良くしていた同士のような友の
突然のお別れを経験し
お別れに至るまでの過程が
通常と異なり
複雑だったこともあり
様々な思いを抱いては
心と思考が揺さぶられ
しばらくは
ぐるぐるするような時間を
過ごしていましたが
お別れの儀式が済み
気づけば日常は
何一つ変わることなく
淡々粛々と進みゆき
時折、空虚さや寂しさに
襲われることがあっても
毎日の暮らしにおける
目の前のことに
変わらず
没頭しては懸命にこなす
そんな時間が過ぎていることに
改めて気づかされます。
仲間とやり取りしていても
やはり同じような感じのようで
切なさだったり
寂しさだったり
空虚さなどを感じるは感じても
どこか心によき区切りがついて
自分自身が生きる現在の日常へと
再び意識を戻しては
そこに集中していくような
そんな感覚を覚えているようです。
故人が心の中で生きる
という感覚は
まさにこういう感じなのかもしれません。
残されし生ある者たちは
今を丁寧に紡いでは
引き続き「生」を織り続けている。
私が局を離れる際に受け取った
お別れのメッセージに故人が綴った
”小松さんとは魂で繋がっていると思っていますので・・”
という言葉を思い出します。
当時は、お相手独特の
古の帝国軍人のような物言いを
面白がりながら
”大げさなことを言うものだなぁ”
と思いながらも
ありがたく受け止めたものですが
まさに、こんな感覚だったり
するのかもしれません。
故人の記憶が
関わった人々の心から
消えることはないのでしょうが
ずっと頭にこびりつくでもなく
残された者たち
一人一人の毎日は毎日で
それぞれに廻り続ける。
日々の暮らしを営みながらも
時折、個々人が
あるいは、仲間と共に
懐かしい時間を語り合っては
記憶を思い起こす。
そんな様子を
そっと空から見守るように
微笑みながら
眺めてくれているのではないかな
なんて、考えています。
◎写真は、新潟市内の街路脇で気になった低木のシャリンバイの垣根。ブルーベリーのような青紫の実がついて愛らしい姿です。バラ科の植物なのだそうです。
投稿者プロフィール

- こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
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