赤いバラ 2025年

 

我が家で最近あったことです。

 

その時々の心身の具合によって
言動に変化がある
そんな家族を抱えていると

”その時々の気持ち” に
耳を傾けたつもりで

自分自身がやり過ぎることに
気づくこともあったりします。

 

そもそもは母が嫌だと
言っているにも関わらず

他者の思いを優先にして
体裁を保とうとした父にも
大いに問題があるのですが

強行突破をされてからの
言い出しっぺ(=母)に

私は「おい、おい!!」と
憤慨するわけです。

 

体調が優れないといっても
どこかが痛かったり
寝込んで動けないわけではなく

心と身体は連動しているとあって

”他人と会って無理する気分じゃない”

というところが
正直なところだったのでしょう。

 

そこをわざわざ県外から
別の所用で毎月
長野へ来ているついでに

お心遣いから

”久しく会っていない
母の顔を見たい”

と思っていただくことは
何よりありがたく
うれしいことだと思います。

 

でも、父からの確認の電話に対し

当の本人が
「今日は訪ねてきては欲しくない」
と言っているのに

他者に気を遣って
当人の気持ちを酌めなかった父は
惜しいといえるでしょう。

 

・・・

だが、しかし
母も母だと
私は感じたものです。

 

私に「イヤだ、イヤだ」
と訴えてくる程なのであれば

それは訪ね来た
本人にそれとなく

感謝を伝えたうえで
上手に短時間の面会にするなり
自らの意思を大事に対応して欲しいもの。

 

父の、母の思いを
置いてけぼりにした
勝手な判断によって

相手に決して悪気が
あったわけではなく

結果として
いらっしゃることになった

いわば、こちらの立場から見れば
強行突破され
訪ねてこられたのであれば

伝え方を工夫して
「今日は・・」と
言えばよいものを

私に見せていた態度を
ころりと変えて

内心、我慢をしながら
笑顔で対応している。

 

私の正直な気持ちは
「うーん、調子がいいなぁ」
といったところでしょうか。

 

お相手への態度としては
そうしたほうがもちろん

相手の気持ちやご厚意を
傷つけることなく
受け取ることができる。

対応としては素晴らしいかもしれない。

 

けれども、当の本人が
それでよいならともかく

イヤな気持ちになっているならば

そして、事後にも
家族に「本当は嫌だった」と
四の五の言うならば

「ちゃんと自分で相手に直接、言えや!!!」

と感じてしまう私がいるわけです。

 

母は、「それが言えたら苦労しない」
といつものことながら言うわけです。

 

私自身が
プライベートにおいては

自分が、今この瞬間
どうしたいのかについては
大変はっきりしているので

(もちろん、どうでも(どちらでも)いいと思える場面も日常にはたくさんあって
すべてがすべてではないですが、その場で自らが無理をしてしまい
後になって周囲や相手に文句を言ったり責任をとれないようなことは
間違っても選択しないという点では
とてもはっきりしていると思います)

そこは母と自分との違いを
しかと受け止め

”なるほどなぁ"

と善いも悪いもなく
改めて相手を知る機会だったわけです。

 

今回、私が ”やり過ぎた”
と冒頭で綴った点は

私が母の代弁を
してしまったことでした。

 

そこは伝えるお相手が
身内であることも手伝い
甘えが出たかもしれませんが

よくよく考えれば
私がしゃしゃり出て
代弁する必要がない場面です。

 

母が母の意思で
たとえ、真意とは裏腹であれ

うまくその場をやり過ごそうと
しているのであれば

私が余計なことを
お相手に伝える必要は
なかったわけですね。

 

まさに、 ”やってもた・・・”。

 

つまり、相手に母の思いを
理解してもらおうと

私が伝えること自体が
余計なことだったと思うのです。

 

家族という
小さな共同社会においては
特にでしょうか。

 

日々、私たちは
対人関係におけるあれこれを

遠慮なく素や、我が出やすい
身近な人との関係を通して
学び続けているのでしょうね。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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