5月中にお越しになられた方が
ご自宅の庭に咲いているという
愛らしい矢車菊(矢車草)を
フレッシュなまま摘んでいらして
お裾分けくださいました。
水を入れた容器に挿して
お持ちくださった花と
お相手が備え持つ雰囲気とが
どこか似ていて重なるような
そんな思いを胸に
愛らしいお花を受け取るや否や
我が家の花器にすぐさま移し
飾らせていただきました。
素朴でありながらも
繊細で美しいお花たちを
眺めていると
かつて出逢った
言葉を持つものの
発することがなかなかできない
小さなお子さんが
摘んできて私に差し出した
小さな小さな野花を思い出します。
「あら、なんてかわいらしいお花!素敵ね。ありがとう」
そう伝えて抱きしめた私に
言葉は発さずとも頬ずりをしてきて
うれしそうに微笑んだ
そんな姿をも思い出します。
人生の様々な場面で受け取る
数々の花々たち。
花に込められた思いや
渡してくださるお一人お一人の
その時々のお気持ちや
込めてくださった思い
それが意識的であろうと
無意識であろうと
その時々に感じ取れるものを
それぞれのお花の姿と
お相手を重ねては
丁寧に、そして心を寄せて
受け取っている気がするのです。
◎5月の安曇野ルームは、つい先日まで飾らせていただいた件の矢車菊はじめ、庭の各種芍薬の花やバラの花といった自前の花々のみで彩られています。心地好い時季も、まもなく梅雨へと移ろい、紫陽花が女王として耀く季節がまもなく安曇野にも到来します。
投稿者プロフィール

- こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ