裏庭の芍薬ともみじ

 

今、我が家の庭では
芍薬の花が満開です。

 

昨日の終日降り続けた
時にどしゃぶりの雨によって

満開の時間は
短くなってしまったかもしれませんが

咲いたこの時間を
精一杯生きているように感じます。

 

芍薬の花をお宅で育てている方々は
よくご存知でいらっしゃると思いますが

芍薬ほど、蕾の時間が長い花は
他には例が少ないのではないかなと

素人ながらにも思ってしまいます。

 

膨らみはじめてから
開花に至るまでの時間が
しびれが切れるほど相当に長く

眺めている側はもちろん
お花そのものさえも
「長いな~~」と
感じているのかもしれませんね。

花の気持ちは誰もわかりませんが・・。

 

けれども、一旦開花すると
意外にもその時間は

待ちに待った蕾の時期に比べると
たいへん短いことも特徴です。

 

限られた時間、今を
精一杯に咲き誇り

あらん限りの生命の輝きを
全身で放ってくるような

そんな健気な姿から
力を得ずにはいられません。

 

大きな大きな花が特徴ですが
花弁は繊細で
はかなさをも覚える芍薬。

 

庭のあちこちに株があるなかで
写真は、裏庭にひっそりと咲く
大輪の芍薬の咲き始めです。

 

あれから、いくつかの花が
散っては次の蕾が開花して・・を
繰り返していますが

盛りの時季も
もうまもなく終焉を迎えます。

 

植物の成長を眺めていると
「今を生きる」ということの
大切さを改めて思い知らされます。

 

もちろん、どのタイミングからでも
私たちは再生を図ることができます。

けれども、それは
「今、この瞬間」を疎かにしていても
いつでも挽回の余地はある

ということでは
残念ながらありません。

 

「今」が、たとえ
どのような感情に
見舞われていようとも

精一杯それら
感じていることを
味わい感じ尽くしてこそ

初めて次につながりゆく
基盤が見えない部分で
築かれてゆくのでしょう。

 

悩んだり、苦しんだり
のたうち回るような時間を過ごしている
「私」のどこが耀いているのか?

そう、お感じになる方々も
いらっしゃるかもしれません。

 

何かに成功したり
達成感を味わったりすることも

キラキラした輝きとも
言えるかもしれませんが

それ以上に

辛過ぎて逃げたくなるほどに
ご自身の芯と
真摯に向き合っている姿ほど

本当は内から強烈な
生命の輝きを放っている瞬間は
ないのだろうな

と、俯瞰した立場から

毎日、毎日
様々な人生の大切な岐路に
立ち尽くす皆様に
伴走させていただく身としては
感じています。

 

その輝きは
一時限りの成功や達成では
決して得られない

一時的では決して終わらない
そして失われることのない

お一人お一人に内在する
生命の輝きそのもの
本物であることを確信するのです。

 

この力を、この輝きを
備え持っているからこそ

「あなたなら、大丈夫」と

心から申し上げることが
できるのだと思っています。

 

誰が見ていようと
見ていまいと

我が家の庭の
大輪の芍薬の花はもちろん

植物たちは
その生命を時々のサイクルに従い
今日も生息しています。

 

私たち人も
同じなのかもしれませんね。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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