写真は、先日伺った知人のお宅の
お隣さんの庭先に咲く「匂いスイセン」。
名前も、写真撮影を
立ち会ってくださった知人から
教えていただきました。
お邪魔している最中から
窓の外に揺れる
小さな、けれどもパンチのある
眩しい黄色い花が
気になって仕方なかったのです。
まさか、スイセンだとは
遠目の窓越しでは
最初こそ思いませんでした。
「匂いがいいんですよ」と
おっしゃってくださるので
子供のように鼻をくっつけて
匂いを嗅いでみます。
ヒヤシンスほどは強くない
自然な甘い、フルーティな香りが
ふわっと匂ってきます。
あからさまでもなく
ふわっと漂い香り来る。
素敵だなと思いました。
春先の沈丁花のように
道を歩いていると
どこからともなく香りがする。
少しそれにも似ているでしょうか。
私は、元々、子供の頃に
母が子供の私に
おしゃまついでに
耳の後ろに自分の香水を
ちょんちょんとつけて
くれたことをよく覚えていて
義務教育の時代は
学校ではもちろん
そんなことはしませんでしたが
友人と出かけるオフの日だとか
また、大学入学以降は
気に入った香水を手に入れ
長いこと、それこそ何十年間と
愛用して使っていました。
学生時代や
会社勤め時代の仲間たちは
この香りが街のどこかで漂うと
「あれ、まさこちゃん?」
「ん?小松さんの気配が・・」
といった具合に
あたりをきょろきょろしてしまった
というほど
私のシンボル、身体や人生の
一部になっていたような
香りでした。
長い年数、習慣になっていることとあって
そんなことはないのに
つけていないと
どことなく落ち着かない・・
そんな気すらしていたものを
空気のよい長野に来て
菓子やパン作りといった
キッチンに立つことが増えたこと
また、何より
これだけ大きな自然に抱かれ
澄んで心地よい自然界の
素の香りが
あちらこちらに溢れている
素晴らしい環境のなかで
わざわざ人工的なものを
身に着けることに
自然と違和感ができて
来てから2~3年で
ほとんど使用することがなくなりました。
先述の、友人や仲間
知り合い、同僚たちが
”まさこの気配” を感じて
きょろきょろするような
香りもよいかもしれませんが
私がある程度の年齢を重ねて
目指しているのは
実際の匂いや香りではなく
ましてや人工的に
身に着けているものではなく
誰かと触れ合った際に
何も香るものをつけていないのに
その時々、あるいは
受け取る相手によって
爽やかだったり
ほんのり甘かったり
清々しさだったり
はたまた、ほっと包まれるような
安心感を覚えたり
何かしらふわっと "いい匂い” を
人生でほんのひと時であっても
交わるだけで感じ取られるような
そんな人間であれたらいいな
と思っています。
自己顕示欲が強いわけでなく
けれども、一度でも会った人には
人としての深みや品性が
ほんのりと ”いい匂い” として
ふわっと香り伝わるような
「わたしならではの香り」を
日々、様々な経験を通して
生み出せていけたら素敵なのでしょうね。
投稿者プロフィール

- こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
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