フロントガラスの桜の花弁

 

つい先日のことです。

風雨が強い日でしたが
運転をしていると

目的地も近づいたところで

辺りを舞い散る桜の花弁の一つが
フロント硝子に飛んできて

雨粒でピタッと貼付けられました。

 

既に茶色くなった花弁を伴い
くっついている様子に

ワイパーで落としてしまうのが惜しくて
使用せずその状態のまま
駐車して出先へ出向いたのでした。

 

2時間ほど経って駐車場に戻ると
薄紅色の花弁は茶色と化し
軽くなったのでしょう。

雨粒に関係なく
走り出した途端に風に乗って
どこかへ去ってゆきました。

 

私たちの心にも

いつの間にか、あるいは
何かをきっかけにできた傷を
覆ってくれている

かさぶたのようなものがあります。

 

その下の傷は
時々、思い出したように
疼いたり、痛んだり・・・。

 

時間の経過だけによって
傷は癒えてゆくのではなく

あるがままを眺め続けては

ご自身の心にあるものを
言葉で表出させてゆくことで

一つ一つ大切に
整理をつけながら
傷口を塞いでゆくのです。

 

消さなくてはならない
なくさなてくはならない

そうではなく

どうにかしようとするよりは
ご自身の心が

その傷があることによって
心を揺さぶられるでなく

「あぁ、あるなぁ・・」と

存在することはそのまま認めつつも

そこに負の感情、例えば
辛さや苦しみが強く伴うことが

少しずつなくなってきていることに
自らの力で気づかれてゆく皆さんと

今日も一緒に伴走しております。

 

心にできた傷が
かさぶたになってゆくとき

いつの間にやら
どこかへ行ってしまった
かさぶたの下には

元通りではないけれど
再生した皮膚があるように

さらなる強さとやさしさを
身につけた
ご自身がいらっしゃることにも

どうぞ気づいていただけますように。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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