食べることは毎日のこととあって
食の好みという
ささやかなことに思える部分が
ご夫婦など、身近にいる
大切な人との関係性に
思いがけずに影響を与えている場面に
遭遇することがあります。
これは、例えば
どちらか一方が
ベジタリアンであったり
特定の食物や食材が
いただけないようなケースから
単に、食の好みが合わない
あるいは、味付けや用いる材料
噛み応えの硬さ柔らかさに至るまで
それぞれの生育環境において
習慣化して馴染みとなったもの
つまりこだわりがあったり
などなど
挙げればきりがないかもしれません。
それでも、お互いが
一緒に生活してゆくうちに
どちらともなく融合して
各ご家庭ならではの味だったり
食のスタイルが
築かれてゆくのだと思います。
恐らく、毎日のことである
食に関して
我慢ならないところまで
感情が行き着くということは
関係性における他の面で
我慢が過ぎて積もった思いがあったり
不安を覚える案件があって
触れやすい日常のことについて
思い出したように口にし始める
本当は嫌だったとぶちまけてくる
つまり、トリガーとなってしまった
ということも
あったりするのかもしれません。
相手を愛おしいと思えている
または、隣にいること自体
感情が乱されず
何も問題ない時には
ある程度、好みを合わせたり
できたりするものなのでしょう。
好みや感覚が異なること自体
何も悪いことではなく
そもそも、夫婦やカップル
ご家族であれ
完全一致があり得ない
別個体同士なのですから
お互いに対話を通して正直に
最初から無理をすることなく
それぞれの好みを
伝え合えたらよいのでしょう。
今回は、食を例に出していますが
異なる感覚を持った相手と
接するということは
自分一人では
知り得なかった
味わえなかった世界を
経験して広げることができるチャンス
とも言えるのだと思います。
食に限らず
何でもないと思える
日常的な小さな部分こそ
積もりに積もった不満や不安に
火をつけるきっかけとなりやすい。
そんなことを
日々のセッションを通して
毎回のように感じています。
だからこそ
些細に思えるようなことほど
日頃から何気ない会話を通して
自分の本当の気持ちを
相手に伝わるように
工夫して伝えてゆくことも
大切なのかもしれません。
何もかもが許せなくなる前に
それぞれの思いを分かち合って
いらっしゃれますように。
やはり自分を、そしてお互いを知る。
そこに尽きるのかもしれません。
投稿者プロフィール
![小松万佐子](https://masakomatsu.jp/wp-content/uploads/2021/03/masako01-e1618146633377-150x150.jpg)
- こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
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