我が家の庭で
春の兆しを真っ先に感じる
シンボルとなってきた
サンシュユの木を
今後、住まう者たちが
高齢化するとあって
屋敷林を含め
庭木の管理(手入れや落ち葉掃きを含め)が
難しくなってゆくことを想定し
本日の昼過ぎ辺りより
老いた父が
雲一つない真っ青な空の下
ぎゅいーん、ぎゅいーんと
賑やかな電ノコの音を立て
まずは枝から
切り落とし始めています。
本日の午前中には
対面セッションが入っていたものの
以降、夜半までは
オンラインのみとなる
本日午後からが
大きな音を立てて
伐採してゆく作業時間と
なることでしょう。
数年前に切り倒した
秋になると、これでもかと
どっさり実を付けた
栗の木をはじめ
坪庭の老木そのものの柿の木
そして、今回の対象となった
葉をこれでもかと茂らせた
柏の木と共に
眺めるだけで
心から幸せな気持ちになるような
鮮やかな黄色い花をつけ
春を告げるシンボル的な
存在だったサンシュユの木を
大きな庭木としては続けて
根から切り倒すこととなりました。
庭に緑が溢れていることは
本当にありがたいことです。
塀の代わりの垣根や
屋敷林はじめ
庭に自生する季節ごとの
木々や草花は
その都度植えては
手を掛けている
鉢やプランター育ちの
植物たちとはまた異なり
長くこの土地にあり
ここに住まう人々の日々の営みを
静かに見守り続けてきたことでしょう。
この庭のなかでも
特に大好きだったサンシュユの木を
切り倒されれることは
寂しく切ない気持ちになりました。
もう、これからは
まだ肌寒い春先の
凜とした青空に映える
黄色い花や
晩秋に見られる
彩り豊かな枯れ葉の絨毯と
朱色の実たちに
直接、心を和まされることはなく
かつての記憶と共に
胸に残るのみとなりそうです。
お別れはどんな時も、寂しいものです。
けれども、やはり物事は
常に巡り続け
決して同じままであることはなく
変化し続けるものなのでしょう。
それは庭木や建物はもちろん
住まう人々の顔ぶれも然り。
だからこそ、「今、この瞬間」が
どれほどにかけがえのないもので
奇跡の元にあるような時間なのか
これを改めて庭木を通して実感する
冬晴れの美しい空の下となりました。
◎午前のセッションを終え、既に枝の伐採が始まっていたサンシュユの木を色彩豊かな枯れ葉の絨毯を踏み、下から眺めてみました。黄色い花をつけた過ぎし時間の美しい姿を思い出しています。
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