普段から食事をはじめ
「お一人さま」の行動が
まったく気にならない
むしろ、オフの時間は
できれば思うままに動き回りたい。
私はそんなタイプです。
ここは、様々なタイプの方々があり
それぞれの個性であると思うので
好いも悪いもないのでしょう。
会社勤めをしていた時代
同僚の一人と
海外の都市に所在する
美味しいレストランの話を
していたところ
少し話がずれて
パートナーのエスコートなしに
婦女が一人である程度のランクの
レストランへ出入りすることは
見た目もおかしいし
彼女にとっては抵抗があるという
話を耳にしました。
一瞬、なるほどなと
感じたことはあります。
ただし、いわば、そこは
毎日、日常的に通い詰める
食事処ではなく
何かあった特別なタイミングで
利用するような場所なわけですから
マナーを大切にしながら
その人は個人的に
エスコートは欲しいと思うのでしょう。
「そりゃ、そうだろうよ」
と思ったことは覚えていますが
要は、ここ日本で
日々のごく日常的な一コマのなかで
外で食事を摂る際に
どうしていることが多いか
というお話です。
私の普段は
限られた隙間時間に
休息時間を設けたり
外食をしていることが多いため
できる限り誰にも気を遣わず
自分のために動きやすいように
タイミングを見計らって
食事やお茶をすることが多いでしょうか。
それでも、元々は
誰かと一緒のお茶や食事も
大変好きで
家族であれ、身内であれ
友人・知人、何かの集いなどで
そこに集う皆さんと
おしゃべりをしながら食すことも
大事にしています。
「美味しいね」は
世界共通の、心が瞬時につながる
魔法の言葉だとも思うのです。
先日、暮秋のなか
家族で訪ねて集った
軽井沢のホテルでは
お目当てのケーキが
早々に売り切れてしまっており
そうでないデザートを
皆、それぞれが
いただくことになりました。
お目当てのものを
予定通り食べることも
素敵だったでしょうが
やはり、この年、この秋
このタイミングで
何かをきっかけに
同じ場所に
それぞれ痛む箇所はあろうとも
四肢が自由にまだ動き
心身が健康である家族が集い
談笑しながら
窓の外の暮れゆく秋の情景を眺め
口々に思いを表出する。
これが、共に時空間を過ごし
食すことの
何よりもの幸せだったり
するのかもしれません。
何度か綴ってきた
”何を食すかよりも、誰と食すか”。
改めて、かけがえのない
幸せ、そして繋がりの実感
そのものだと思うのです。
◎軽井沢の「万平ホテル」といえば、1Fカフェでいただけるジョン・レノンが愛したというアップルパイが有名です。全館休館しての大規模な改装を終え、今秋10月からグランドオープンしたとあって久しぶりに件のアップルパイを食しに、またあの独特の館内の建築様式に触れたく寄ったのですが・・。🍁🍂🍂 早々に売り切れでした。けれども、食べなれたお馴染みのアップルパイを食してばかりの頃には味わうチャンスもなかった極上のアプリコットジャムをきかせたババロアや、クラシックなプリンも、たいへん美味しかったです。「美味しいね」を口にしながらのかけがえのない秋のひと時でした。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ