現在、大河ドラマで放映中の
『光る君へ』。
毎週ご覧になっていらっしゃる方々も
多いのでしょうか。
先日、用足しに訪ねた
和菓子屋さんの庭園内で
昨日、一昨日と
写真に収めたハギの花に加え
本日の写真にある
「ムラサキシキブ(紫式部)」を
カメラに収めることができました。
10~11月が実が熟す時期らしく
光沢のある紫色が艶めかしくもあります。
紫式部といえば
まさに先述の大河ドラマでお馴染み
『源氏物語』の著者ですが
私が初めて
この物語に触れたのは
高校1年時の古文の授業でした。
ところが、あの時代は
古文の原文で作品を味わうことには
これっぽっちも興味なく
試験のために
あらすじを知るという
趣が強かった気がします。
そんな学生たちを
助けてくれたのが
代表作『はいからさんが通る』
でよく知られる漫画家
大和和紀さんの作品
『あさきゆめみし』でした。
古文の授業はそっちのけで
テニス部の仲間をはじめ
友人同士の間で回し読み。
最初こそ
授業の予習に必要な現代訳を
手っ取り早く
知りたかっただけでしたが
なぜか、ドはまりしてしまい
仲間内を回ってくる巻数が
待ち遠しい時間だったことを
昨日のことのように思い出します。
若い時分にはその良さや
面白さがわからなかったものが
年齢や経験を重ね
再び手に取った際に
初めて、あるいは
さらに深みを増して
良さがわかるということも
あるのでしょうね。
かつての漫画もよいですが
今は、改めて
原文で物語を読みたいです。
この季節に眩しいほどの
紫色の実が
物語の作者である
紫式部はもちろん
主人公の光源氏が愛してやまなかった
紫の上や藤壺の姿と重なり
どことなく雅な気持ちになってきます。
丁寧に感じてみたいと思える
美しい紫の発色により
彩られる秋の一コマ。
今週末は10月の3連休ですね。
皆さんも
「ご自身ならではの秋」を見つけに
屋外で深呼吸する時間を
楽しまれますように。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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