夏休みをはじめとする
長期休暇となると
普段から多くの割合を占める
大人に混じって
小学生~大学生まで
幅広い年齢の子供たち
学生さんたちの
悩みを聞く機会が
当相談室でも増えます。
ちょうど、夏休み中にあたる
8月の上旬に
日向灘を震源とする地震が
発生したことから
南海トラフ地震に関する
様々な備えが再認識され
メディアをはじめ
いろいろな情報が集約する時間を
経験することとなりました。
こうした災害はじめ
世界のどこかで大きな事故や事件
戦争などが生じると
元々不安体質をお持ちの方々
また感受性の高い方々は
言い知れぬ不安や辛さを覚え
普段以上にその感覚が強くなり
苦しい思いをなさることがあります。
次々と対象となる
若い、あるいは小さな
クライエント様のお気持ちと
向き合いながら
まずは、不安を覚える情報そのもから
距離をとることを
お話させていただいておりますが
語られる中に
大変印象的な不安の種があり
私自身が深く考えさせられました。
小さなお子さんたちには
自然災害を目に、耳にして
覚えた不安をきっかけに
”お父さん、お母さんが
亡くなってしまったら・・”
といった少し飛躍したところまで
不安を覚えることがあります。
年齢問わずそうした発言を耳にしながら
その不安を感じることを決して否定せず
そのまま受け止めさせていただき
安心を覚えるよう対処してゆくのですが
どんなことに不安を覚えるのか
と問うた数人の口から
「起こらないとは思うけれど
戦争が起こって
家族が死んだらどうしよう」
と、泣きじゃくりながら
その言葉が出てきたことに
驚くと共に衝撃を受けました。
と同時に、たとえ
その言葉をつぶやくのが
一人であっても
子供たちの口から
戦争が起こり得ることへの
不安を語られることに
「何やってんだ!」
と自分自身を含めた
この世界の今現在に
憤りを強く覚えるわけです。
小学生に入るか入らない時分から
学生時代の専門を含め
この年齢に至るまで
戦争について探求し続けてきた身ですが
「本当に何やってんだ!!」と
自らに問いたいほどの
強い苛立ちを覚えました。
子供にこのセリフを
語らせていること
過去にあった出来事、そして
そこからの学びや教訓ではなく
起こり得ることとして
想像されること。
そこにガツンと殴れたような
衝撃を受けたのでした。
来年は戦後80年を迎えます。
私たちは後に続く世代に
何を残すことができるのでしょうか。
戦争はもう2度と起こらない
起こさないと
「絶対に」という言葉と共に
胸を張って言える世の中に
今現在の世界はなっているのかどうか。
私も、引き続き真摯に考え続け
できることを行動してゆきたいと
改めて思い直しています。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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