我が家に限らず
もしかすると皆さんのお宅でも
日常的に起こるシーンかもしれません。
相手のために配慮したつもりが
相手にはまったくその真意は届かず
むしろ思いとは裏腹の
悪い反応を引き起こしてしまう。
ケーキ一つとっても
喜ぶ顔が見たくて珍しく帰り際に
手元にある金額で購入できるだけ
買って帰るも
その種類がバラバラであることが
気に食わないと拗ねている。
こんなやりとりが続くと
辟易として、口を噤みたくなってくる
ことだってあるでしょう。
”相手のことをわかっている” と思う
近しい関係性の相手の言動ほど
なぜ相手がそうしたのかを
確認していないことが
あったりするのかもしれません。
その言動を見た瞬間に
反射的に反応してしまい
相手がどんな思いでやったのかを
知る機会を逸していることも
多いように感じます。
拗ねたり、怒ったりしている相手が
本当のところは
どうしてそうしているのか。
ここを確認し合うことも
些細なことであるように思えますが
コミュニケーションでは
とても大切になってきます。
人にはそれぞれの考え方や
捉え方があることから
その人なりの思いやりや配慮
というものもあるからです。
そこを確認しないまま
自分の思考や言動の回路だけに
あてはめて考えると
腹立たしく感じてしまうことも
当然あることでしょう。
「え?」となった部分の確認を
怠ってしまう原因には
面倒くさい
相手のことはもう充分知っている
といった思いのほかに
人には、自らが嫌な気分になったことを
わざわざまた口に出して
話すことを避けたい気持ちが働く
という作用もあると思います。
通じない相手に負の感情について
話したところで
さらに不愉快な気分は増すばかりか
いっそう期待違いを認識し
失望することを避けていることも
あるのでしょうか。
些細なことを気にする自分を
見せたくないという思いすら
働くのかもしれませんが
たとえ小さなことであっても
自らの思い込みや憶測だけで
反応していては
いつまでたっても溝は埋まりません。
ケーキの例に戻りますが
よりどりみどりを楽しめればと
同じ種類を人数分揃えず
気軽に購入したことについて
相手には
「連絡して確認すればいいのに」
と不満を生じさせてしまうも
「サプライズをして喜ばせたかった」
といった双方の底にある思いを酌めば
不満が緩和され蓄積されることは
減るのかもしれませんね。
苛立ったり、不満を抱く前に
”相手はどうしてそうしたのだろう?”
この確認が、コミュニケーションでは
何より大切なのだと思います。
それは近しい相手や関係性ほど
人間特有の思い込みや憶測で
反応してしまうある種の癖を外す
最適な日常訓練の場であることを
私も覚えておきたいものです。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ