子供の頃から
プレゼントのラッピングをするのが
好きでした。
お小遣いの範囲で買った
ささやかなプレゼントであっても
家にある素敵な和紙などを
工夫して再利用し
リボンのかけ方や裂き方で
ワクワクするようなラッピングを
試みていたものです。
母がそうした面に才がある人で
幼少期などはお願いして
どこでも見たことのないような
リボンの結び方、飾り方などを
してもらった記憶が残っています。
自然でさりげないけれどスタイリッシュ。
それが幼少期から現在に至るまでの
私のコンセプトであるような気がします。
何より、身近にあるもので工夫する。
先日、抱えるクラスの生徒さんから
写真のような
お土産をいただきました。
担当する授業に初めて参加くださった
生徒さんで
ここ数年ハマっているという
夏野菜栽培の趣味の話を
うんうんと伺っていたら
授業後、おもむろに
大きなバッグから取り出したのが
写真の貴重なお野菜でした。
なんとビックリ!!
大葉を育ててらしたうちの一つ
鉢ごと持ってきてくださったのです。
こうした物品のやりとりは
基本、ないのですが
ご本人のお気持ちを察し
ありがたく受け取らせていただきました。
ちょうど、その場に残ってらした
他の生徒さんにも
お裾分けさせていただく形です。
机の上に並んだ
濡らした新聞にくるまれた
たくさんの夏野菜。
もう、間もなく実が採れなくなる
最後の貴重な収穫を
お持ちくださったのでしょう。
まるなすやモロヘイヤなど
貴重な食材もあり
大変ありがたかったです。
土にまみれたプラスチック容器を
目の前に出された際は
たいへん驚きましたが
「枯れてしまうよりは
このまますべて新鮮にお持ちしたくて・・」
というご本人のお心遣いがあったかく
とてもうれしかったです。
見栄えのするプレゼントは
受け取る直前にワクワクして
それも充分プレゼントの一つと
思えるほどに素敵なのかもしれません。
ただ、プレゼントに限らず
いただきものにおいては
そこに込められた ”送り手の思い”
そこに尽きるように思います。
お忙しい中を受け取る相手の
手間や新鮮さを保つための工夫を施し
思いを込めてお持ちくださった
そんな大切に育てられたであろう
夏野菜たちを眺め
人の心の在り方を
私がもう一度ほっこりと
気づかせていただいた気がします。
ありがとうございます!
そのお気持ちを含め、何よりうれしく
心が温まる贈りものでした。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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