今月の相談室お題1つ目には
サブタイトルがあります。
”学生だった過去の自分に
どんな本を勧めますか?”
もう一度過去へ戻っても
私は "「天声人語」深代惇郎" 著を
学生時代に一読することを
自分に勧めると思います。
同じくメディア出身の私にとって
時代や社会を見る目
物事の本質を見る目
そして何より
人を見つめる目は
時代を超えて
深代さんの綴った文から
学んだようなものでした。
非常に鋭くありながらも
どこか控えめであり寡黙
何よりも穏やか
何もかも見抜いているようで
その答えのすべてを言い切らず
心の内側のひだに響くような
余韻を残す独特の文章に
多くのことを考えさせられました。
読み手に投げかける問いは
さりげなくも深く
何よりも対象となる
人や物事を見つめる目が
どこまでも優しい。
中学生だった10代半ばから
社会人になるまで
どれだけの回数を
読み返したことかしれません。
心理の世界は
その時々の時代と社会
そして目の前にする人間
双方の本質を
的確に見抜くことが求められる
お仕事でもあると
個人的には思っています。
基盤となる知識や技量力量を
自身の経験や備わる資質と合わせ
バランス良く使いこなす
成熟した心の器が大切だと思うのです。
また、今を生きる世界が
どのようであっても
目の前にある人が
どのような方であっても
慈しめるように・・。
私もまだまだこの先
一生を通して学び続けるなかで
10代の若い時分に
深代さんの綴った文章から
柔らかな感性で感じ取った
世の中と人を見つめる
眼差しのあり方を
これからも大切にしていきたいと
思っています。
投稿者プロフィール
-
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
最新の記事
- こころ2024年11月22日心も色とりどり
- きょうのつぶやき2024年11月21日おひさまの温もりと当たり前の日常
- 季節のたより2024年11月20日冬の訪れを感じる
- 大切なこと2024年11月19日一年の感謝を覚える時季と詩人と