人生で悩んだとき・・。

私が救われてきた本は

「ぼくを探しに」
シェル・シルヴァスタイン作

でした。

 

越生梅林の道

 

私の人生、好む好まざる関係なく

自ら果敢に創造していくぶん

山あり谷ありと ”賑やか” なので

超ド級の悩みが頻繁です。

どれをもって最大というか

逆に悩みますが

そんな時ほど、なるべく

今回ご紹介するような

シンプルな本を

手にとるようにしています。

 

ご紹介した

シルヴァスタインの

「ぼくを探しに」

ご存じの方も多いと思いますが

子供向けというよりは

大人のための絵本といって

よいかもしれません。

 

10代終わりの誕生日に

大切な友人からプレゼントとして

いただいたのが最初の出会いです。

シルヴァスタインの著作

「おおきな木」を

子供の頃に読んでいたので

作者のものごとを見つめる

視線のやさしさと鋭さには

馴染みがありました。

 

どれだけ読み返したか知れない

この本は節目節目で私の人生を

見守ってきてくれています。

 

若い時分

特に、10代~20代にありがちな

この世に生まれたことだけで
もう完全なはずなのに
それがわからず
完全を求めてさまよう日々

完ぺきを求めては
そうでない自分にうなだれる

といった足りない何かを求めて

ひたすら転がり続ける自分を

この絵本を通して

見せられているようでした。

 

また、年齢を重ねてくると

人生の大切な場面で

どれを選ぶのが最適、最善かが

判断できずにずっと同じ場所に

踏みとどまっているようなとき。

転がってみなくちゃわからない
動いてみなくちゃわからない

と勇気づけられもしました。

 

解釈が自由なこの絵本は

その時々によって

年齢、抱えているもの

立場、考え方や生き方・・など

内容の捉え方や解釈が変わるのも

とてもおもしろいと思っています。

また

仕事や人生、夢や目標(志)

パートナーなどを

自由に物語に登場するものに

あてはめ考えることができるのも

魅力かもしれません。

 

物語の結末や問いの答えは

あるようでないのですね。

それを求めて

主人公と一緒になって

人生を旅しながら転がり続けるような

作品なのかもしれません。

 

実は非常に深い

自ら考える哲学書のような

絵本だと思っています。

 

結局、自分で辿りついた先で

得たものが

物語の結末であり

またその人の答えなのでしょう。

 

他人に本を贈ることって

相手の嗜好があるので

本来、難しいのですが

私は人生のいくつかの場面で

かつて私がいただいたように

大切な人々に

この本を贈ってきました。

 

人によっては

「自分とは考えが違うので
もらっても・・・」

という方もいらしたはずです。

けれども、この本の凄いところは

そんな人々でさえ

歳月と共に人生の様々な局面を

経験してくると

また考えが変わってきて

この本から何か気づきを得ることが

できるところでしょうか。

 

既にご存知の方も

ご存知でなかった方も

ぜひ今一度、手にとって

わずかなページに描かれた

大切なメッセージに触れて

みられてください。

 

今、探していらっしゃる

人生の問いや悩みに対する

なにかしらのきっかけや

励ましとなりましたら

なによりうれしいです。

 

庭のテントウムシ

 

続編となるこちらも併せて
よろしければどうぞ!
「続 ぼくを探しに  ビッグ・オーとの出会い」

 

【2021年6月のお題-1】「あなたが人生の中で最大に悩んだ時、一番役に立った本を1冊紹介してください」(くれたけ#156 )

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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