2月半ば辺りになってくると「待ってました!」と
どこかから声が聞えてくるように
街中にさまざまな明るく、柔らかい色があふれだします。
植物をはじめとする自然はもちろん、街を彩る色も冬の時分よりは色数増え
また行き交う人々の身に着けるものまで明るく柔らかい色が増えてきます。
急ぎ足で駆ける学生さんの素肌にうっすら紅を差したようなピンク色の頬。
あちらこちらにあふれる色彩に心が躍りだします。
以前、都内から長野に遊びに来た友人が
2~3日としばらくこちらで過ごし電車で帰途につき
新宿駅に到着したとたんに目に飛び込んでくる人工的な色に
げんなりしたと教えてくれたことがあります。
ああ、そうなんですね。
慣れてしまうとこれがあたりまえになるけれど
自然の生み出す色ってやっぱり違うんですよね。
私たちの心にある感情も自然の色に近いのかもしれません。
彩り豊かに、毎日さまざまな感情が浮かんでは消え
その色を使って一日一日、一人一人まったく異なる絵を
日ごとに新しくなる白いキャンバスに描いています。
こうしようと思って生まれるのでなく、自然とわきあがるのが感情なので
それらを使って日々一枚の絵をたくさんの色を使って人生に作品に残していると思うと
なんだかワクワクしてきますね。
色づかいも、描かれるシーンも誰一人として、また一日として同じ作品がない絵。
愛情、喜び、希望、悲しみ、寂しさ、驚き、不安や孤独、怖れ、絶望、感動、苛立ち・・。
入り混じるあらゆる感情を絵の具のようにパレットに乗せ
それらを自由に使って毎日、一枚の絵を描いていく。
できあがる作品は、どんな瞬間も一生懸命に生きている証となるかけがえのない一枚です。
さあ、心が望むままに今日はどんな色で、どんな作品を描いていきましょうか。
なんの制限もない広くて真っ白なキャンバスに自由に絵筆を走らせて
あなたにしか描けない絵を思いきり描いてくださいね。
春の足音がいちだんと近づくような陽気の今日も素敵な一日になりますように。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ