ある日の昼下がり
電車の大きな車窓から午後の陽射しがさしこむ車内。
乗降口に近いお席に、品の良い
初老のご夫婦が並んで座っていらっしゃいました。
電車はホームに入る手前で大きくひと揺れして
終点に着きます。
車両の出口に集まり始める乗客に混じり
まずご夫婦のうちご主人が先に立ち上がりました。
すぐにその手を腰かけたままの奥様に差しだし
手を取り彼女が立ち上がるのを手伝います。
立ち上がった奥様の手はご主人につながれ
その手を互いに放すことなく電車を降り
ゆっくりと足を運びながら二人寄り添い
駅の階段をあがっていかれました。
お二人のその後ろ姿とつながれたままの手。
日常のある瞬間に垣間見た
この先いつか私も築きたい愛の姿でした。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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