私たちが子どものころから聞き知っている迷信や言い伝えにはさまざまなものがありますね。
地域や各家庭によって少しずつ登場するものや人、シチュエーションが異なるのもまたおもしろいです。
だれが言い出したのかはわからないけれども生活のなかで親から子へと言い継がれている迷信や言い伝え。それらには科学的な根拠のないものも多いですが、丁寧に一つ一つを検証していくとなかなか道理にかなうものもありそこに先人たちの生きる知恵がたくさん詰まっていることも興味深いです。
皆さんが知っている、あるいは育った地域やお家で聞かされてきた迷信にはどんなものがあるでしょうか?
我が家では、「食べてすぐ寝ると牛になる」「夜に口笛を吹くと泥棒がやってくる」「靴下を履いたまま寝ると親の死に目に会えない」「北枕で寝てはいけない」など、主に子どものしつけや戒めとして迷信や言い伝えを用いるシーンが多かったような気がします。
素直に信じた戒めは大人になってもすっかり刷り込まれていて、無意識にそれらを気にする習慣が残っているからおもしろいですよね。例えば、ひどい冷え性なのに私はいまだに夜寝るときに靴下を履いて寝ることをためらってしまいます。
以前、こうした育った過程で言われ続けてきた迷信について友人と雑談をしていたときのこと。ある友人が「我が家では “夜、靴下を履いて寝ると朝になると足先にチューリップの花が咲く” と言われて育った」と真顔で言うのを聞き思わず「う~ん!」とうなってしまいました。彼の子ども時分、寝る前パジャマに着替えるときにお母さまが必ず話してくれたお話だそうです。 彼はずっと靴下を履いて寝ると足先にチューリップの花が咲いてしまうと怯え、大人になった今も寝る際には靴下は履かないと言っていました。
それにしても、なんて素敵なお母さまなのでしょう!
みごとなアイデア大賞ですね。その豊かな想像力に私は胸がときめいてしまいます。どうやってそのステキな発想にたどりついたのか、お母さま自身も伝え聞いてらしたものなのか、発想のルーツが気になって仕方ありません。
今でも私は花壇やお花屋さんでチューリップを見るたびに友人の話してくれた「朝起きると・・」の迷信(名信?)を思い出し一人でくすっと笑い、なんだか良いことがありそうで愉快な気持ちになってしまいます。
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