私たちの人生も地球も、同じ場所に止まり同じ状態であり続けるものは何一つなく巡り続けています。
去っていく縁がある一方、新しく出会う縁があり
失う物があっても、また新たに手に入れるものがあったり
人生を全うして終えていく命がある一方で、新しくこの世に誕生する生命があり
昔から変わらぬ古い街並みも、時代に合わせた新しい街へと刷新されていく
何もかもが、同じ状態であり続けることなく少しづつ、時に大胆に急ぎ足で変化しているのだと受け入れたとき。
その目まぐるしい変化と進化の過程で澱んで古びることなくたゆまず成長し続けられる自身の姿に気づくことができ、過ぎし良き時間、在りし日の自分や周りのすべての人や環境を「あの時があって今の自分がある」と過去の引き出しに大切に保管することができるのだと思います。
たとえ今はそれらを手放しても、心のどこかの引き出しにはちゃんとあって私たちのさらなる成長と進化を見守り続けてくれることでしょう。
川の流れの水面が一瞬たりとも同じではないように、人生はただ流れ続けます。
その水面には出会った人々、経験してきた様々なこと、身に刻んだ見えない喜びや悲しみ、あるゆる良きことも心を痛めるできごとも、そのすべてに良し悪しの分別なく、ただ私の生きた証として驚くほどさらさら淡々と水面に浮かんでは消えてゆきます。
以前、こちらのブログで綴った ”2021年はどんな生き方が大切になるか” と問われ自身が答えた「この世の無常」を踏まえたうえで手放すことの大切さを今、改めてこの身をもって実感しています。
だからこそ、今この瞬間に生きる自分が愛おしく、同じように何かのご縁でめぐり逢いこの瞬間に目の前にいるすべての存在がいっそう愛おしく・・。
場所、時間、人、時代、自然環境、またはその時その時の自身の内面に生じる感覚や感情の一つ一つに至るまで。
「今」という時間の大切さをも身をもって感じています。
薄曇りの週末ですが、我が家の庭のあちらこちらには新しい生命の息吹が溢れています。
生命、そして人生はただ淡々とめぐり続ける。
だからこそ、宇宙でちっぽけな存在の私たちの、この一瞬、一瞬がこんなにも愛おしいのでしょうね。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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